名古屋で眼瞼下垂（がんけんかすい）が気になる方へ

眼瞼下垂とは、まぶたを開いた時に上まぶたが正常の位置より下がっている病気です。一重まぶたとは違います。
「眼瞼（がんけん）」とはまぶたのことで、下垂（かすい）とは垂れ下がるという意味です。

通常、上まぶたは角膜（黒目）の上の縁が少し隠れるほどの高さにありますが、眼瞼下垂では上まぶたの位置が下がることにより、上の方が見えにくくなります。ちょうど車を運転する時にいつもサンバイザーを下したような状態です。運転は可能ですが、視界がせばめられ、上の方の信号機が見えにくいので、顔を下げて信号を見上げるように見てしまうのでちょっと危険です。
また、外見上眠たそうに見えたり、下がったまぶたを無理に上げようにするため、おでこに深いしわが増えたりといった不都合が生じます。
さらに、まぶたを持ち上げにくくなることで、頭痛や肩こりに悩まされる方もいて日常生活に支障をきたします。

眼瞼下垂になりやすいのはどんな人？
・年配の方
・花粉症やアトピー性皮膚炎で目を擦ってしまう方
・ハードコンタクトレンズを長年使用中の方
・いつもアイメイクをする方
・緑内障でプロスタグランジン系の目薬を長期間使用されている方
・ボトックス注射後の方
・目周囲の筋肉の変形がある方（慢性進行性外眼筋麻痺症CPEOなどの難病）
・交感神経の麻痺がある方（ホルネル症候群）
・動眼神経の麻痺がある方（脳動脈瘤や脳梗塞、糖尿病などが原因で、ある日突然発症します）
・重症筋無力症の方（午前中より夕方に眼瞼下垂の症状が強くなます）
は眼瞼下垂になりやすいので注意です。
眼瞼下垂に男女は関係ありません。若さも関係ありません。

生まれた直後の赤ちゃんに眼瞼下垂がある場合、まぶたを上げる筋肉がうまく発達しなかった可能性があります。あごを上げたり、眉毛を上げたりしてものを見る場合は視力の発達を待って手術を行うのですが、片目が閉じたまま視力が発達しない状態（弱視）になりそうな場合、１歳未満での手術が必要になる場合もあります。

眼瞼下垂（がんけんかすい）の診断

眼瞼下垂の診断は基本、計測のみです。
MRD-1(margin reflex distance-1)という、上まぶた中央から瞳孔の中心までの距離を計測します。次に挙筋機能検査を行います。患者様の眉毛を指で固定し、下を見た時の上まぶたの位置を起点とし、上を見た時に上まぶたの位置が何mm上がったかを計測します。
時間があまりかからない検査ですので、眼瞼下垂が気になる方は眼科専門医に相談し、適切な診断を受けてください。

眼瞼下垂（がんけんかすい）の治療
眼瞼下垂の治療は手術です。美容の二重手術とは方法も費用も異なります。

手術法としては
（１）上まぶたを切り、挙筋腱膜という部分を瞼板というコラーゲン繊維の板に縫い付ける挙筋腱膜前転術

（２）眉毛の上の部分と上まぶたを切り、２か所の傷の間にトンネルを作って長い人工素材を通し、人工素材の片端を上まぶたの瞼板、もう片端を眉毛の上のおでこの筋肉（前頭筋）に縫い付ける前頭筋吊り上げ術
の２つの方法が主流ですが、この他にも手術方法がいくつもあります。

眼瞼下垂手術は眼科・形成外科・美容外科で行なっています。
眼瞼下垂は目の病気ですが、美容整形目的に眼瞼下垂手術を自由診療でされる方がいるためです。
元中村眼科は手術設備がありませんので、美容外科にご紹介をして手術依頼し、術後は元中村眼科で診ていきます。
眼瞼下垂術の手術で、目がぱっちりの二重まぶたになりますが、眼科での手術は目の治療に重きを置くため、手術後の見た目はやはり美容外科の方が綺麗です。
元中村眼科では、同じ中村区の名古屋駅近くの「名古屋美容外科」にご紹介して眼瞼下垂手術を行なっていただいております。
名古屋美容外科院長の平田修人先生は日本美容外科学会認定専門医で、信頼と実績があります。
手術は美容整形の仕上がりになりますが、眼瞼下垂は目の病気です。
元中村眼科でご紹介した患者様の眼瞼下垂手術は自由診療でなく、保険適用されます。
手術後はドライアイなど合併症がありますので、元中村眼科で引き続き診ていきますので、ご安心下さい。
手術後の患者様の感想は
「視界が広がって明るく感じる。」「上の方がみえるので楽になった。」「視力があがったみたい。」「肩こりが楽になった。」「スッキリした二重まぶたになって、眠たそうだといわれなくなって嬉しい。」など様々です。

名古屋で眼瞼下垂（がんけんかすい）が気になる方へ
気になったら、
まず元中村眼科で眼科専門医による眼科の診療を受けられることをお勧めします。
目は大事です。眼瞼下垂でなくても、他の目の病気かも知れません。
眼瞼下垂は目の病気ですので、保険の適用になります。ただし、保険適用は眼科専門医による眼瞼下垂の診断がされた場合です。
美容外科でも眼瞼下垂の手術は可能ですが、自由診療で数十万円かかります。名古屋の有名美容クリニックでは自由診療７７万円～９９万円となっています。

元中村眼科で眼瞼下垂が診断された場合は、名古屋美容外科へ紹介状を書きます。
その場合は保険適用となり、保険証と医療証の種類により0円～数万円の自己負担です。

眼瞼瞼下垂の診断、眼瞼下垂手術の保険適用の紹介がご希望の方は名古屋市中村区の元中村眼科にお気軽にどうぞ。

日本眼科学会認定　眼科専門医
元中村眼科　院長　末継哲行